あんな夏もう見たくない

 


 みなさんこんにちは。立春が過ぎたということで段々と暖かくなってきました。町を散歩していると所々で春を感じます。モノクロから彩りを感じさせる梅の木とか、春風が頬を撫でる感じもいいですね。蕪村が「春風や堤長うして家遠し」と歌った春が待ち遠しいです。

 今日は裏切り者について書こうと思います。夜中の布団の中で、世の中の人みんな裏切り者なんじゃないか?と。きっと自覚していないんだろうけど。知らないうちにいろんな人を裏切ってそうだなあって。

 友人に、恋人に、「信じてたのに裏切られた」と聞きますが、僕はそんなの自分勝手だと思うんです。「信じてた」ってその友人や恋人、いろんな人を勝手に期待していただけなんじゃないか?って。もしその期待が外れたり、自分の思い通りにいかなかったりした時、その時大声で喚くんです。「信じてたのに!裏切られた!」って。

 「裏切り」って「自分が見えてなかった、わからなかった相手の側面が見えた、わかったこと」だと思います。もし自分が裏切られた時は、自分のほうを振り返ってきた相手のその側面を頭ごなしに「こうだ」って決めつけるんじゃなくて、じっくり観察してみればいいなあと思います。

 三年前の夏に渡せなかった花籠を裏切りの象徴としてきた自分を少しだけ恥ずかしく思いました。

 

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